障害や病気を持つ人の兄弟を特にそう呼ぶらしい。
うちにはタマがいるから、ウタは「きょうだい」という立場。
親から十分に愛情を受けられなかったと感じて育ったり、
親が亡くなった後その病気や障害を持った兄弟の保護者的な役割を
担わなければならないという重責を自ら背負って育ったりするそうだ。
最近ウタが気を引きたい時に、オエッっと吐くそぶりをみせる。
時には指を自分の口に入れてオエッっとさせている。
タマがずっと吐いていて、私もオットさんもタマが少しでも吐くそぶりを
見せると即座に駆けつけ世話していたのを見てきたからだろう。
今ではタマが吐くそぶりをみせるとウタまで一緒にパタパタと
ガーゼを持ってきて、タマの背中をトントンとさすってくれる。
「オエッ」はウタにとって「私を見て」のサインになっている。
このサインを最初にみた時、私はドキリとして
「そんなことしないの!」と喉に突っ込んだ手を引きぬいて
「苦しいでしょ?悲しいからだめだよ」と話しかけていた。
でも本当はそんなことじゃなくて
ただぎゅっと抱きしめてあげればいいのだ。そうわかった。
「大丈夫、大好きだからね」と言いながら抱きしめた
私自身がウタを感じてホッとしていたから。
「きょうだい」がいると同時に「おや」だっている。
自己中心的な私はそう思う。
平等にかまってやれない環境なんていっぱいある。
そしてそれがつらい「おや」もいる。
いのちはけっこう気ままにやってきて、自由に大きくなるから
大人たちは喜んでそれをみていたらいいんだな。
いつもそう思いながら生活している。
喜んでみてくれる大人たちが沢山いることを祈りながら。